働かないおじさんの自然消滅は10年先?
これから日本企業にもペイ・フォー・パフォーマンスの考え方が広がると予想されます。そうなれば働かないおじさんは自然に減少していくはずです。
企業は自然減を待たず、手を打つでしょう。すでに社員が40歳、45歳になると、研修などで「将来どうするか」を考えさせる機会を設けている企業も増えています。そして先々、収入が3分の1減ることを告げています。
それでも、日本企業は西欧企業ほどドラスチックに働きの悪い社員を解雇したり、厚遇をはく奪したりしないでしょうから、働かないおじさんがいなくなるのはまだ10年か15年先になると思います。
女性もおっさん化のリスク
働かないおじさんは、仕事が忙しい若手・中堅の女性社員からすれば、目障りな存在かもしれません。しかし女性も学ぶことを止めれば「おっさん化」する危険があります。
「おっさん化」とは、男性が歳を取ることを言うのではなく、好奇心がなくなり、新しいことに挑戦する意欲をなくし、ただこれまでの成功体験に固執する、そういう状態を指すのです。おっさん化に性別は関係ありません。
女性は働かないおじさんを反面教師として、自分がおっさん化していないかに気を付け、学び続けたほうがいいと思います。私も「オレおっさんだから」と死んでも口にしないように心がけています。しんどいですけど(笑)。「おっさんだから新しい流行なんて知らないよ」とか、「おっさんだから仕事もほどほどしかできないよ」とか、「おっさん」は何かにチャレンジしないことの免罪符になってしまいます。それでは人は成長しません。
構成=Top Communication