自分のタイプを知り、対処法を覚えよう!
「タイプ別・ストレス症状」
ストレスは、さまざまな原因で引き起こされます。まずは、一生懸命頑張りすぎで、自分にブレーキを掛けられない頑張り屋さんタイプ。このタイプの人は目が乾いたり、こむら返りが起こったりと自律神経症状のストレスが多く認められるのが特徴です。次は、食事や生活リズムが乱れることによって起こる生活習慣タイプ。このタイプの人はイライラしたり、怒りやすいなどの精神症状が多く認められるのが特徴です。最後は、加齢や体力が落ちることにより生じる加齢タイプです。このタイプの人は、疲れやすかったり、体力が落ちたり、気力がなかったりと全身症状が多く認められるのが特徴です。
「タイプ別・ストレス対処法」
頑張り屋さんタイプの人は、カラダを温めることが大切です。ストレスがかかるとカラダは丸まりますので、丸まった筋肉を伸ばすようにしましょう。具体的には胸の前の筋肉である大胸筋を伸ばすために、両手を開き、イタ気持ちいい程度まで手をゆっくりと開き、5~10秒程度伸ばします。手の角度は斜め上、横、斜め下と3カ所をそれぞれ5回ずつ行いましょう。
生活習慣タイプの人は、ココロを整えることが大切。具体的には呼吸を整えることがよいでしょう。3秒吸って5秒吐くというリズムが、脳をリラックスさせ、心を整えてくれます。
加齢タイプの人は運動することが大切。歩くことがよいでしょう。1日15~30分程度、太陽の光を浴びながら、一定リズムで歩くことで筋肉を鍛えましょう。
立春は1年のはじまりの春の中の最初の節気です。冬に養生して貯めたエネルギーを、春の始まりとともに解き放し、新たなスタートを切る大切な時期です。心身を充実させることで、1年を乗り越えられるカラダをつくるようにしましょう。
なお、季節に関連した目や筋肉の症状がある人は、カラダが季節の変化に対応できていないサインです。この時期に必要なカラダのケアや食養生を行い、次の節気への準備をしっかり行いましょう。
「立春」の特徴まとめ
●心身の症状カラダ:目の症状、筋肉のこわばり
ココロ:イライラ、怒りっぽい
ストレス
●心身の養生法生活を整える
カラダを温める(ストレッチ・マッサージなど)
ニラ、フキノトウ
●ツボ合谷(ごうこく)
明治国際医療大学大学院/養生学寄付講座教授
鍼灸学医学博士・全日本鍼灸学会理事。同大学附属鍼灸センター長。トリガーポイント鍼治療の第一人者であり、慢性痛の緩和治療に精通。現代女性のための、東洋医学に基づく心身のセルフケアも指導している。
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