続いてマッサージルームへ移動。背中に真空の球をつけて血流の改善を図りながら内臓の不調を発見するカッピングという施術では、担当者から「胃がお疲れです」のひと言が。体の状態を把握できたおかげで、胃腸をしっかり休めようとあらためて決意し、断食生活はスタートした。

1日目は朝から食事を抜くよう言われていて、夜、登場したのは具なしのみそ汁。2日目は朝がにんじんスムージー、夜はじゃがいものすり流し。最初の2日間は少量の流動食で、固形物を一切口にしない断食だ。

時々、思い出したように「おなかが減った」と感じたけれど、自由参加の気功やヨガをしたり、近所の森を散策したりすることで気が紛れた。むしろ、おなかが空っぽという状態がすがすがしくて、気分爽快に!

ふだんの食生活を見直す勉強会が開かれるのも、ここならでは。2日目の夜、大沢さんによる「食のワーク」が開催され、ながら食べの弊害や、よくかむことの効用についていまさらながらに知る。

▼断食&回復食(写真左上から時計周りに)
【FRI(夜)】
朝食、昼食を抜いてチェックイン。この日初めて口にするのは、具のないみそ汁だ。ダシがきいていて、胃に染み渡る滋味深い味。案外、空腹は耐えられるけれど、口さみしいのが辛い……。
【SAT(朝)】
空っぽの胃が、しぼりたてのにんじんスムージーで満たされていく感じがたまらなくうれしい。りんごとショウガ入りで、とろりとした舌触り。体中の細胞が生き返るようだ。
【SAT(夜)】
昼食はなし。夜、口にしたのは、白みそ仕立てのじゃがいものすり流し。固形物は入っておらず、まるで離乳食のよう。さらさらっとした優しい口当たりで、じんわり体が温まる。
【SUN(朝)】
3日目の朝から回復食に。少しずつ食事の量を増やしていく。まずは、おかゆとみそ汁と小さな梅干しから。おかゆに入っている米の量はほんのわずか。ゆっくり、よくかみしめながら味わう。
【SUN(夜)】
3日目も昼食はなし。夜は朝食よりちょっぴり増量。おかゆ、みそ汁、梅干し、冷ややっこに、にんじんシャーベット。久しぶりの食後のデザートに感激! 自然な甘みをいかした素直な味。
【MON(朝)】
4日目、帰る間際に登場した普通食は、旬の素材をいかしたシンプルな和食だ。食材は細かく刻まれていて、丁寧にとったダシでつくられたおかずはどれも滋味深い。毎日でも食べたい!