不規則な食生活、やめられないおやつにお酒。体重は気になるし肌の調子も悪い。何とかしなきゃ……。そんなサインが出たら、ファスティング=断食が効果大。海あり山あり。自然豊かな伊豆高原で、週末+αの3泊4日を過ごすデトックスの旅。

「ファスティング」で疲れた胃を休める

ダイエットや疲れた胃腸を整えるのに効果的という断食。その効果に頼ろうと訪れたのは、数ある断食施設のなかでも評判の高い、伊豆高原にある「やすらぎの里 高原館」だ。

平日働く人に向けた施設で、毎週金曜からスタートする3泊4日が基本プランになっている。

(左)断食中は水分補給をしっかりと。ショウガ湯や梅酢水など、体に優しい飲み物が充実していて、好きなときに自由に飲める。(右上)宿近くにある城ヶ崎海岸の自然研究路は、森林浴、海の眺め、つり橋を楽しめる散策ポイント。(右下)宿は温泉つき。何度でも浸かって体を芯から温めたい。ぬるめのお湯だから長湯も気持ちいい。

別荘地に囲まれた宿は清潔な快適空間。到着後、まずはロビーで30人ほどの滞在者と顔合わせをして自己紹介。そこで知った驚きの事実は、半数がリピーターだったことだ。「ほかの断食施設も巡ったけれど、やすらぎの里が一番、効果が高い」という女性もいて、期待が膨らんだ。

ここの大きな特徴は、鍼灸(しんきゅう)師でもある施設代表の大沢剛さんの方針で、さまざまな東洋医学的な施術も受けられることだ。顔合わせが終わると、まずはひとりずつ診察室で良導絡(りょうどうらく)検査を受ける。手足のツボに軽い電流を流して内臓の働き度合いを数値化するもので、担当の先生から「腸の働きが弱いです」と指摘された。