積み立てシミュレーション【50代】
子どもが独立。後回しになっていた老後資金を急いで確保

吉岡美樹さんは現在52歳で60歳までの積立期間は8年しかありません。iDeCoは10年以上の加入をしないと60歳から受け取れないので、つみたてNISAを利用します。期間が短いのでバランス型ファンド(安定型)が無難。60歳時点で約540万円が確保できます。さらにリスクを抑えたいなら積立期間を伸ばすことを検討しましょう。吉岡さんのように期間は短いけれど、できるだけリターンを確保したいなら、リスク限定型のファンドを利用する方法も。iDeCoやつみたてNISAの対象ではないので一般NISAか課税口座で利用することになりますが、場合によってはバランス型ファンド(安定型)よりもお金を増やせる可能性があります。

吉岡美樹さん
年齢:52歳
家族構成:既婚(共働き、子どもは独立)
毎月の積み立て可能額:5万円
積み立ての目的:老後資金
積み立ての期間:8年(60歳まで)
目標金額:600万円
▼おすすめファンドはコレ!
バランス型ファンド(安定型)/つみたてNISA
【つみたて4資産均等バランス】
・運用会社/三菱UFJ国際投信
・信託報酬/年0.2376%(税込)
・積立窓口/楽天証券、SBI証券、マネックス証券など
運用期間が短ければ、リスク限定型商品を使う方法も●リスク限定型投資信託とは、損失を抑える仕組みがある商品。たとえばアセットマネジメントOneの「投資のソムリエ」は相場が急変すると現金比率を増やします。図は2018年2月の相場急変を受けて資産配分を変えた例です。
福田 猛(ふくだ・たけし)
ファイナンシャルスタンダード代表取締役社長
大手証券会社を経て、2012年に金融機関から独立した立場で資産運用のアドバイスを行うIFA法人ファイナンシャルスタンダード株式会社を設立。資産形成・資産運用アドバイザーとして活躍中。

構成=向山 勇