悩み【3】
産後、肛門がふくらんだ!? 排便時にイボも! 痛みは特にありません

内と外のイボ痔が合体した内外痔核かもしれません。治療しなくても大丈夫

肛門内の直腸にできるイボ痔(内痔核)と肛門にできるイボ痔(外痔核)がつながった内外痔核かもしれません。通常、内痔核は痛みがなく、外痔核のみ痛むケースが多いです。相談者のように外痔核のようにふくらんでいるのに痛くないのは、出産のときにできた外痔核がいつの間にか治って、腫れは引いたけれど皮膚は元に戻らなかったためだと考えられます。「10年前からイボができているけれど、ぜんぜん痛くありません」という患者さんも。

内側と外側のイボ痔が、大きくなって一体化。(イラスト=長野ともこ)

【治療法】
 内痔核はALTA、外痔核は切除(結紮切除術)、というように別々の治療法を用います。特に痛みがなく、ふくらみも気にならないのなら、治療しないという選択肢もあるので、医師とよく相談してください。

悩み【4】
排便時の痛みがひどい。1~2時間するとおさまるけれど、たまに1日じゅう痛いことも

切れ痔(裂肛)ですね。女性、特に20~40代の患者さんが多い痔です

肛門の皮膚が切れて、痛みと出血が起きる切れ痔(裂肛)でしょう。20~40代の女性に多い痔です。主な症状は「排便のときにすごく痛み、排便後もジーンとする痛みが1~2時間続いた」「ポタポタと出血した」。一番の原因は硬い便を無理やり排せつすることですが、勢いよく出る下痢を繰り返すことで発症する場合もあります。出血を伴いますが、量はあまり多くありません。「排便が済むとすぐに痛くなくなる」という患者さんもいます。

慢性化すると突起物や、肛門狭窄(きょうさく)を生じる。(イラスト=長野ともこ)

【治療法】
 食生活や排便習慣などのライフスタイルを改善し、原因となる便秘や下痢を防ぐ生活療法が中心。慢性化して肛門が狭くなってしまった場合には手術をしますが、そこまで悪化するケースは全体の1割もありません。