【配当利回り】
将来の配当が減らないかを確認

配当利回りはとてもわかりやすい指標ですが、投資後に株価が下がったり配当が少なくなったりしては意味がありません。そのリスクを減らすために2つの絞り込み方法を紹介します。ネット証券などの企業業績ページには、前期の実績経常利益と今期の予想経常利益が掲載されています。今期の予想経常利益が前期の実績経常利益を上回っていることが第1の条件です。第2の条件は「今期予想営業利益÷今期予想売上高」で計算した予想売上高営業利益率が2.5%以上であること。2つの条件のうちいずれかを満たしていれば、株価が下がりにくく配当が減りにくいと判断します。小売業界で調べてみると表のような銘柄がピックアップされます。

【ROE】
8%以上の銘柄で業界上位3割に絞る

ROEを利用した銘柄選びでは、2つの基準で絞り込みます。第1はROEが8%以上であること。これには、アベノミクスの第3の矢として打ち出された長期成長戦略が関係しています。外国人投資家の評価を得るために、ROEを8%以上にする方針が打ち出されたのです。結果として、上場企業の多くが8%を目標にするようになっています。

ただし、ROEは業種によって異なるので、業種ごとにROEをランキングして上位3割に入る銘柄を選びます。来期予想数値を使うのが理想ですが、ネット証券で確認しやすい今期予想数値を参考にしてもいいでしょう。医薬品業界で選んでみると、表のような銘柄が選べました。

※有望銘柄は編集部で選定。データは2018年4月2日現在。