あてはまったら要注意。心の病の前兆かもしれません
人の心=感情や思考を支配しているのは脳。その脳が何らかの理由で機能不全を起こし、不安、無気力、ネガティブな考え、幻覚や妄想にとりつかれ、日常生活が立ち行かない状態を、医学的に「精神障害」と呼んでいる。
「職場でよく見られるのは、適応障害やうつ病、不安障害です」と丸山先生。不安障害には、パニック障害(激しい動悸(どうき)やめまいなどが起きる)、社交不安障害(人前で注目されたり、他人からの否定的評価を恐れる)、PTSD(災害や犯罪被害などの記憶がフラッシュバックする)などがあるが、うつ病を併発するケースも多いという。
「うつ病の代表的な症状は、抑うつ(気分の落ち込み)、意欲の低下、喜びを感じにくくなることです。家族や職場の人がサインをキャッチすることが、早期発見・早期治療につながります」と野田先生。
チェックリストは、うつ病の患者によく見られる特徴。多くあてはまるほど危険と考えられる。
「何個以上あてはまったら病気」といった明確な基準はないが、医師はこうした項目と、本人への問診をあわせて診断している。