サイバーエージェント 人事グループ シニアマネージャーの場合
「子どもと一緒のときにトラブル対応の電話がかかってくることも。切り替えの難しさはありますね」
メディア事業の担当人事責任者として働く桂木絵理さん。2003年に入社、5歳の長男・3歳の長女の育児と管理職の両立に奮闘中だ。
シニアマネージャーに昇進したときには、大いに苦悩した。
「役員や経営陣のリクエストに応えたいけれど、能力不足、経験不足、時間も足りない……。そのジレンマで自問自答の日々でした」
頑張ってみたものの、ある日それも限界に。「『どうしたらいいかわからないんです!』と正直に上司に伝えたんです。そうしたら、親身になって向き合ってくれて、いろいろアドバイスしてくれました」
そこで学んだのは、自分ひとりの力には限界があるということだった。
「どうしても勤務時間が短くなったり、突然休まなければならないこともあります。だからこそ、チームの大切さを実感しています」
一方、子育てはほどよく手を抜く。宅配利用で時短しつつ、1日30分は子どもと遊ぶ時間を必ずつくる。「育児での気づきを仕事のマネジメントに活かせたり、その逆もある。そこはママの特権かな」
▼桂木絵理さんのLIFE CHARTS
撮影=市来朋久 文=有賀まゆ(JR東日本・本室さん、日本マクドナルド・西村さん)、横田裕美子(サイバーエージェント・桂木さん)