迷ったときは「譲れないもの」を何度も考え直す
「仕事もNPOの活動も、それぞれ異なる刺激があって面白かったです。ただ、コンサルティングはあくまでもサポートする立場。自分で責任をもって事業に関わりたいという思いが強くなりました」
そして、「AI(人工知能)で人々の生活を幸せにする」というビジョンに引かれ、現在の会社に転職。事業開発の責任者として、会社自体を成長させていく役割を担っている。
「同じことを同じ時間かけてやったとき、新しい経験のインプットが少なくなると物足りなくなって、それが焦りになるタイプ」と自己分析する皆川さんだが、留学も転職もかなり悩んできたという。
「迷ったときは、自分にとって譲れないものを何度も考え直します。おばあちゃんになって振り返ったとき、あのときの決断は当時の自分にできる最良のものだったと思えるようにしたいんです」
30歳:慣れない仕事に戸惑う日々。横暴なクライアントに振り回されることも
33歳:英ケンブリッジ大学にMBA留学
34歳:コンサルティング会社へ転職。同時期にNPOの活動をスタート
40歳:人工知能ベンチャーに参画。取締役CBOに就任
撮影=加藤 梢