働きながら4歳と1歳の子育てをする女性の「バイブル」
私は出産を機にフリーのPRプランナーとして独立して以来、家事代行マッチングサービス「タスカジ」や、仕事で培ったさまざまな知見を1時間単位で売れる「ビザスク」の広報をはじめ、いくつもの業務を並行しています。4歳と1歳の子育てをしながら時間をどうやりくりしているの? と聞かれますが、私自身はあまりたいへんではないんです。学生時代からかけもち癖があって、サークル4つとゼミ2つに入り、バイトもしてましたから(笑)。目標があったり、その活動によって自分が社会に少しでもいいインパクトを残せたりするのなら楽しいですね。
とはいえ、慌ただしい日々の中では、子どもが話したがっているのに「後にして」と後回しにしたり、「早く靴下はいて!」などと言ったりしてしまうこともあります。そんなとき、反省のために開くのが『子どもが育つ魔法の言葉』です。冒頭の「子は親の鏡」という詩を母が子育ての指針にしたそうで、1人目を妊娠中、「あなたも読みなさい」と言って渡されました。
この本には、子どもにどういう接し方をすれば自己肯定感や世の中に対するポジティブな見方が育まれるかが書かれていて、その考え方は私自身の思いともリンクしています。子どもには、人間全般に対する信頼感や好意、尊敬を持ってほしいですし、1日1回大笑いできればすごく幸せと“幸せの閾値(いきち)が低い子”に育てたい。定期的に開いてその基本に立ち返れるように、この本をいつもそばに置いています。
『ラブ・アクチュアリー』
監督:リチャード・カーティス
2003年・アメリカ
クリスマスを題材にしたロマンチックコメディー映画。さまざまな登場人物の恋物語を描く。「幸せな気分になりたいときにおすすめ。この世界は良い場所だな、人間って素晴らしいな、生きてるだけで幸せだなと思わせてくれます」
一般社団法人 プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事
大学在学中にPR会社ビルコムの創業期に参画。国内外50社以上のPR戦略立案・実行に携わる。現在はフリーランスとしてタスカジやビザスクの広報責任者を務めるほか、幹部人材育成の教育開発、翻訳などを行う。
構成=浜野雪江 撮影=川島一郎、曾田 園