お悩み3:男性と同じはずなのに「怖い」?
管理職になりたてです。同い年の男性管理職と同じような話し方をしているのに、「言い方がきつい」「怖い」と言われてしまいます。物腰の柔らかさが求められるのはわかりますが、それだけでは仕事は回りません。(40代女性)

もしかしたら「同い年の男性管理職と同じような話し方をしている」という自己評価と、周囲が抱く印象にズレがあるのかもしれません。

部下のミスを指摘するとき、ダイレクトに伝えず、「どうしてわからないの?」「新人のとき、習わなかった?」など遠まわしな言い方をしていませんか。

実はこの叱り方は女性管理職がやりがちな間違いのひとつ。「あれだけ教えたのに、こんなミスが起こるのは一体どうして?」という驚きや失望を相手に伝えたくなってしまう。でも、ネチネチ責められるほうはたまったものではありません。

もっとも、男性管理職にも陰湿な言い方をする人はいるでしょう。ただし、女性がやると男性以上に目立ちます。なぜなら、管理職に占める割合が女性のほうが少ないため、注目を集めやすいのです。

また、「女性はきついことを言わない」という潜在的なイメージがあるぶん、バッサリ切られたときのショックが大きいというのもあるかもしれませんね。

ただ、質問者の方もご自身で言っているように、「物腰の柔らかさが求められるのもわかる」のであれば、適宜取り入れていきましょう。

「仕事が回らない」という苛立ちや、管理職になりたての不安を部下にぶつけるのも禁物です。

男性もまったく同じですが、始終ピリピリしているような余裕のない上司に、部下はついていきません。

「この仲間で働けてラッキー」と口角を上げ、楽しく働くのも管理職として大切な仕事のひとつです。

【川崎さんのアドバイス】陰湿な言い方になっていませんか?