夫の「改善・覚醒」で支出は月10万も減った!

Hさんのギャンブルは、特に病的なものではなく、過剰な趣味だったようで、この話をきっかけに反省し、少しずつですが、行動が変わってきたそうです。下記は、コストカット額の大きい順の家計費項目です。

【家計費コストカット額ランキング】

1位:夫の使途不明金 -5万1000円
だらだら使っていたギャンブル代も、使わなくなった。
2位:夫の外食費 -1万4000円
ギャンブルに行く回数が減ると、外食に行く頻度が減った。
3位:通信費 -1万1000円
家族4台分の格安スマホへの変更と固定電話・ネット代。
4位:夫のこづかい -1万円
次の貯蓄目標を持つことで、ギャンブル頻度が減った。
5位:家族全体の食費 -8000円
支出が見えにくくなりがちなので、1週間予算管理をしてみた。
6位:家族全体の娯楽費 -5000円
夫がポケットマネーで負担してくれるようになった。
7位:生活日用品 -2000円
食費と共に週単位で管理。
7位:水道光熱費 -2000円
一般的な節約意識を持つことにより、削減。

Hさんの夫はギャンブルに行く回数が減り、子どもと進路の話をしたり、夢の話をしたり、なにかと会話することが増えました。伴って食費がへり、「節約」という言葉も口にするようになりました。家族に家電量販店へ連れていかれ、格安スマホに変えました。Hさんの家はオール電化住宅なので、電気の使い方を中心に家族全員で節約するように気を付けようと号令が入りました。

Hさんのほうでは、食費と日用品に1週間分の予算を決め、それをやりくりして支出を下げていきました。娯楽費は長男と出かけることに使っていましたが、幾分か夫が小遣いから出してくれたので、家計からの支出が減りました。結果、毎月の支出は10万円ほども減り、ボーナスからの補てんは不要になるまでに家計は改善です。

家計は一つになったわけではありませんが、互いにお金を使った記録を見せることで、理解し合えるように変わりました。また、夫も子どもとの時間を増やしたことで、教育費を貯めてあげなければいけないという目標もできたようです。

お金を貯める目標がなくなると、つい気が緩み、お金を使い始める人は多いものです。程度の差はあれ、毎月普通の家庭では考えられない額の洋服代をかけていたり、趣味に費やしたり。Hさんの夫の場合はそれがギャンブルだったわけですが、やはりきちんと目標を持たなければ、貯蓄し続けるということは難しいと痛感します。

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