余裕資金を預けるなら変動金利が有利
使う予定がない余裕資金がある人は、どこに預ければいいか悩むところ。今、イチオシの預け先は「個人向け国債」です(http://woman.president.jp/articles/-/1487)。金利タイプや期間の違う3種類がありますが、今は迷わず変動金利で期間10年の「変動10」を選んでください。
個人向け国債は最低金利が年0.05%と決められていて、8月発行分の金利は最低水準の年0.05%です。銀行の定期預金金利(年0.01%)と較べて高いのはもちろんですが、最大のポイントは“変動金利”という点にあります。
今は超低金利でも、今後10年を視野に入れれば、金利が上がる可能性もあるでしょう。変動金利の商品なら、放っておいても、金利が上がれば利息も増えます。しかも、「変動10」は最低金利が決まっているから、今より下がる心配なし。
超低金利のときにお金を預けるなら、固定金利で期間の長い商品は避けるのが原則。その時点では他の商品より少し金利が高くても、今後、利息が増える可能性がありません。その意味で、金利上昇に対応できる変動金利の商品のほうが有利です。ただし、期間の長い商品に預けるときは、解約しやすいか否かも重要。その点、個人向け国債は中途解約可能で、元本割れすることもありません。
反対にお金を借りるときは、変動金利だと金利上昇時に支払う利息が増えるリスクがあります。だから、変動金利の住宅ローンを借りている人は要注意。前述の繰り上げ返済で返済期間が短くなれば、金利上昇場面に遭遇する可能性も減らせることになります。