Case.3 「会社がワーキングマザーに寛容で、働きやすい環境である」と伝える

「幸い、夫の両親からその手のことを言われたことはありません。おそらく今後もないでしょうが、万一言われたら『会社が働くママ社員に寛容で、融通が利きやすいんです』と答えるつもりです。実際、弊社ではママになっても働きやすい仕組みが整えられていて、ママ社員も年々増えています。親世代は、働く母親だと万一子どもが急に体調を崩したときどうするのか、子どもと過ごす時間が極端に少ないんじゃないか、といったことに不安を感じているのではないかと思います。だから、そこを払拭してあげれば、もう何も口出ししてこないと思うんですよね」(29歳/既婚/広告)

言われた側はお節介だなと感じるかもしれませんが、義両親は義両親なりに心配してくれているのも事実。「安心させてあげる」という発想は大切ですよね。

Case.4 「正社員の職を手放すべきでない理由」を理論的に伝える

「個人的には『女は結婚したら家庭に入るべき』って、古くさい考え方だと感じます。とはいえ、義両親にそう言い返すのは無理ですから、理論的に説明すると思います。一度キャリアを中断してしまうと、子育てが一段落ついたときに、正社員の待遇で復帰するのはかなり難しいこと。夫の収入だけに頼るのはあまりにも危ないこと。どんな会社でも倒産したり、経営難に陥ったりする可能性があり、リストラされる社員も出てくること……そういった根拠を丁寧に話し、納得してもらいます」(30歳/独身/翻訳事業)

夫の両親が、現代女性のキャリア事情にうとい、というケースもあるかもしれません。そういう場合はこれくらい詳しく説明してあげる必要がありそうです。ただし、ちゃんと話を聞いてもらうためには、口調は優しめに……。