レビューが信頼に繋がるフェアな世界
「クラウドソーシング」にしても最初から仕事がゲットできるわけではなく、実績を積み、レビューを増やすことで発注が増えていくのはリアルな世界と同じです。コンペ形式は採用にならないと料金が発生しないので、骨折り損になってしまうかもしれません。
しかし、ネットの世界にはたくさんの仕事があり、小さくて細かい仕事は数限りなくあります。たとえばネット通販を取り上げて見ても商品の名前やロゴはそれぞれにあり、店主はネーミングやロゴを考えるのも一苦労です。また、商品には仕様のスペックがあり、それをデータとして打ち込み、商品説明の文章を書き、整理するのも大切な仕事です。さらにはサイト制作までクラウドソーシングで発注されています。
これらの状況を発注者側からみると、クラウドを使うことにより業務に最適な人材を広範囲から求められるようになり、必ずしも社員として雇用をしなくてよくなります。
自社サーバーを持たずにASPやクラウドサービスになったのと同様に、マンパワーもクラウドソーシングへの移行が徐々に進んでいます。今後、社員を雇わない、そのため事業所も必要としない「もたざる経営」を目指す経営者が増加する可能性もあるでしょう。