“聞く姿勢”をとらせるためには

連載第1回の記事「言いたいことが伝わらない!」を劇的改善させる方法(http://woman.president.jp/articles/-/1003)で、「いきなり話を始めても、相手は聞く準備ができておらず、“聞く姿勢”にもなっていない」ということについて説明しました。だから、相手にまず聞く姿勢になってもらうために、「今、この説明をしたいのですが、よろしいでしょうか?」などと、最初に"確認すること"が必要でした。

これは、ビジネスの現場だけに言えることではありません。プライベートでの会話で、男性に話をした時、スマホをいじりながら、テレビを見ながら返事をされた経験はありませんか?

非常にムカつくと思いますが、あれは“聞く姿勢”ができていないからなのです。スマホをいじりながら「うん……うん……」と耳だけを話し手に向けているわけですが、男性からすると、「今、自分はスマホをいじりたい」という時に、いきなり話しかけられた、だからスマホをいじりながら聞いていればいい」、と思っています。

つまり、その話しかけられた時は「自分の時間」で、「相手の話を聞く時間」ではないのです。だから“空返事”になるのです。

男性をその「自分の時間」から引っ張り出すためには、“最初の確認=合意”がとても大切です。連載第1回で書いた話と同じで、「今、この話をしたいんだけど、いい?」と確認し、話をすることに合意してもらいます。

しかし、ただこのフレーズは適当に言っても意味がありません。男性が「あ、ちゃんと聞かなきゃ」と思うくらい真剣に、もしくは熱心に確認しなければいけません。

「この話、今しかできないから、聞いてもらえる?」
「ねぇねぇ、今日こそどこの温泉に行くか決めちゃわない? 予約が埋まっちゃう前にさ」

など、本当に聞いてもらいたいということを伝えなければいけません。

最初が肝心です。そこさえつかむことができたら、後は比較的スムーズに聞いてもらえるでしょう。