7~8割の出来を納得するしかない
でも、そのおかげで仕事に対する時間の使い方がとても効率的になったような気もします。
当時の仕事は、エジプトやベネズエラの油田の生産シミュレーションを行うというものでした。締切の期限から逆算してしっかりとスケジュールを立て、その通りに一つひとつの行程をとにかく地道にこなしていく。そして、明日に回せるものは明日にする。今日すべきことに集中するという癖がつきました。
それから育児と仕事を両立させるためにもう一つ大事だったと思うことは、一つひとつの仕事に過剰な完璧さを求めないという姿勢でした。7割~8割の出来でも終わらせざるを得ないとき、「もう少し時間があればもっと良い結果が出るのに――」と諦めることにはもちろん葛藤があります。でも、自分の中で納得するしかない。継続こそが力だと信じて、いまはそういう時期だという割り切る気持ちが、仕事を続けていく自分の気持ちを支えてくれたように思います。