長男が4歳、長女が1歳になったころから、仕事を再開。家庭とのバランスを考え、在宅での経理事務やイベントの企画運営など、実にさまざまな仕事を経験した。

【写真上】シェアハウスの自室スペースで、ほっと一息。【写真中】手帳には、1カ月ごとの総括をメモ。「月次で見る大切さは、経理をしていたときに学びました」【写真下】リビングの共有コーナーには、住人からのおみやげが並ぶ。

「飛んできたボールはすべて捕る! というスタンスで、まるで脈絡はないですね(笑)。一貫したキャリアはないけれど、ご縁を大事に、そのときどきにできる仕事をやってきた。おかげで幅広い人脈を築けたことは、わたしの財産であり、強みです。今の仕事も知人から紹介していただいたもの。面接のときに『週2、3日でよければ』とお話しして、採用していただきました。好きな場所で、好きなことを目いっぱい楽しめるのも、週3日という働き方を受け入れてくれた会社、家族、たくさんの出会いがつながって導かれたもの。またここから何かが始まる予感がして、ワクワクしています」

■河本さんのWORKING DATA(BEFORE→AFTER)

雇用形態:正社員→短時間正社員
職種:研修コーディネート→人事
年収:ヒミツ→前職の1/3
労働時間:フルタイム、残業あり→週3日出勤

 金澤さんから一言 

短期間の入居も可能で、生活必需品がそろっているシェアハウスは、「海辺で暮らしたい」という夢に挑戦するのに最適な選択でしたね。彼女の生き生きした仕事ぶり、暮らしぶりが後輩女性にとってもいい刺激になっているのではないでしょうか。

はぴきゃり代表取締役 金澤悦子
2001年、女性のためのキャリア転職誌「ワーキングウーマンタイプ(現ウーマンタイプ)」を創刊。多くの取材から、ハッピーキャリアを見つけるためのステップを体系化。現在、はぴきゃりアカデミーを運営し、「ココロとサイフが満たされる仕事発見」をサポート。

文=浦上藍子 撮影=野中麻実子