10月に保険料改定。大幅アップの地域も

自然災害による被害が増えたことなどにより、火災保険は2015年10月から大幅に改定されます。九州や沖縄では3~5割程度引き上げられる地域があったり、東京や大阪の一部地域では引き下げられるなど、地域によって改定の内容は異なります。

まずは現在加入している火災保険の内容を確認し、補償内容に不安がある場合は入り直すことも含めて検討するとよさそうです。契約が残っている場合は、残りの期間分の保険料から一部、手数料などを差し引いた額が戻ってきます。

最長10年の契約が可能ですから、保険料が高くなる地域であれば、値上がりする前に契約したいところです。(改定前はもっと長期の契約が可能でしたが、最長10年になります)。

また地震保険の保険料も2017年1月から全国平均で2割近く上昇する見込みです。最長5年契約が可能ですから、5年契約を検討するといいでしょう。

災害に遭うと保険証券を失ってしまうこともありますが、契約の有無や内容が分からない場合、損害保険協会が「自然災害損保契約照会制度」により調べてくれます。

補償内容を把握していないと、まさかのときに保険金を請求することができませんから、しっかり点検しておきましょう。

親戚やお友達が被災した際には、「火災保険で補償されない?」「証券がみつからないなら調べてくれるよ」の一言を。とても喜ばれるお見舞いになると思います。

フリーライター 高橋晴美(たかはし・はるみ)
1989年よりライターとして活動。資産形成、投資信託、住宅ローン、保険、経済学などが主な執筆テーマ。