バリからゆるに転向したくなるときって?

大きなきっかけになるのが「2人目の子ども」の存在。「1人でも大変なのに、これ以上は限界」と2人目の出産をあきらめる人もいますが、実際に2人以上産むと、数年後には子ども同士で勝手に遊ぶようになるので、親はむしろラクになったりします。家庭内における「子どもの世界」の比重が増え、その楽しさに目覚めた人は、「私生活をもっと充実させたい」という思いが強くなるようです。

責任感が強いバリキャリも、突然ゆるキャリに転向することがあります。今の30~40代の多くは、パワハラ上司やミスだらけの後輩のフォローで疲弊しています。最初は張り切っていても、周囲が「彼女がやってくれて当たり前」という態度になると心が折れ、結婚や専業主婦に気持ちが傾くのです。

女同士の対立。解決法は?

価値観の異なる相手とうまくやっていくには、「実は望んで今の場所にいるわけじゃない」と口にすることです。バリキャリが「仕事以外のこともやってみたいんだけどね」と話せば、ゆるキャリは、「この人は仕事のために何かをあきらめているんだ」と認識できて気持ちが落ち着く。一方、ゆるキャリが「本当はもっと働きたいのに、何でも中途半端に感じてしまって」などと話せば、バリキャリは同情するのです。認めあおうと、無理に相手を称賛することはありません。