面倒な「女づきあい」をうまくやるには?

一生懸命、空気を読んで何か言ってもうまくいかなかったり、自分が疲れてしまうようなら、空気を読むのをやめてしまいましょう。

私のおすすめは、「ちょっとヘンな人」になること。最近は「天然」と呼ばれている人が、マイペースな生き方を実現していると思います。ポイントは「後ろめたい空気を出さない」ことですね。堂々としていれば「そういう人なんだ」ですまされます。興味のないことに誘われたら、「ふーん、いいね。でも私そういうの詳しくなくてー」と、にこやかに話題を変えましょう。「私、女子力低いから」も、今風で使えるワザではないでしょうか。

同性への嫉妬心はどうすればいい?

女性というのはどんなライフスタイルを選んでも、大きく失うものがあります。バリキャリは私生活の充実、ゆるキャリは経済的な自由や組織内での発言権。そして互いに、自分にないものを持つ人への嫉妬を必然的に感じるのです。そんな自分を責めることなく、「これは女に特有の傷なんだ」ととらえ、癒やしていくことが必要。自分の中の「傷ついた女」を自分で癒やすのです。

たとえば、ノートに自分の嫉妬心を書きつづったあと、親友に声をかけるように「大変だったね」と慰めの言葉を記していく。「フェイスブック」をやめるのもおすすめ。子どもと遊ぶ様子、出張先での1コマなど、何げない画像も「持たざる女」にとっては傷になるのです。

元衆議院議員/精神科医 水島広子さん
慶應義塾大学医学部卒業、同大学大学院修了(医学博士)。日本における「対人関係療法」の第一人者で、『「ドロドロした嫉妬」がスーッと消える本』『整理整頓 女子の人間関係』など多数の著書がある。1女1男の母親でもある。

構成=中津川詔子 撮影=市来朋久