他人のキャリアに干渉したり、細かいことを比べあったりと、職場の女づきあいは何かと面倒。なぜそんなことが起きるのか? バリ子(仕事優先)とゆる子(私生活優先)は対立するしかないのか? 精神科医と人気タレントが「ややこしい女関係」の謎に迫ります。

どんな人がバリキャリになるの?

あこがれの女性(キャリアウーマン)に近づこうと努力してなった人もいますが、成育歴が関係している人もいます。たとえば両親が不仲で、母親が専業主婦というケース。母親がDVを受けていたり、経済力がなく、離婚したくてもできないという状況を見て育つと、恐怖心から「自立」を志すようになったりします。

元衆議院議員/精神科医 水島広子さん

もうひとつは、いわゆる「優等生」タイプ。常に目の前の課題において成果を挙げることが、自分の価値につながると信じている人たちです。高学歴→バリキャリというのはよく見られるパターンです。

無力感から逃れるため、あるいは他者からの評価を求めて仕事にまい進してきたタイプは、柔軟な思考が苦手。社会が要求する通りにキャリアを追求するか、キャリアそのものをあきらめるか、人生は2つに1つしかないと思い込む傾向があります。