各国から受賞者集結!

ヴェルニサージュ最終日の5月9日には、ビエンナーレ財団の本部で各賞の発表と授賞式が開催されました。

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授賞式にて。左から、エル・アナツイ、スザンヌ・ゲッツ、オクウィ・エンヴェゾー、エイドリアン・パイパー、アルメニア館キュレーターのアデリーナ・フォン・フュルステンベルク、ジョーン・ジョナス、イム・フンスン。現在66歳のエイドリアン・パイパーは、1960年代からコンセプチュアル・アートという分野で活躍し、現在でも多くの作家や観客に影響を与え続けている作家の1人。人種やジェンダー等、社会のさまざまな問題が作品やパフォーマンスのテーマになっている。

企画展参加アーティスト部門ではアメリカ出身でドイツ在住のエイドリアン・パイパー氏が「金獅子賞」を受賞。その他、企画展に参加した若手アーティストが対象の「銀獅子賞」は、映像作品を発表した韓国出身で1969年生まれのイム・フンスン氏が獲得。「特別表彰」は、昨年他界した映像作家ハルン・ファロッキ氏、シリアを拠点に活動する映像グループのアブナダラ、アルジェリア出身のマッシニッサ・セルマーニ氏の3氏が受賞。

国別パビリオン部門の「特別表彰」はアメリカ合衆国館がジョーン・ジョナス氏の個展形式の展示で受賞し、それぞれが式典で登壇しました。

また、現代アフリカ美術を代表する彫刻家のエル・アナツイ氏が長年に渡る功績を認められて「栄誉金獅子賞」を、シカゴ大学ルネッサンスソサエティで40年あまりディレクターを務めたスザンヌ・ゲッツ氏が「芸術貢献特別金獅子賞」授賞し、表彰されました。