自社の商品をきっかけに、その背景にある人や自然への敬意を伝えること。身に着ける人がハッピーになること。これこそ、白木さんが自分に課したミッションである。ただし、それだけではダメだ。持続可能性を目指すなら、ビジネスとして成立させないと一過性の成功で終わってしまう。
「世界を本気で変えたいなら、グローバルなジュエリーブランドとして育てなければいけません。エシカルが空気のように当たり前な世の中にならないと採掘現場の現状も変えられない。デザイン、品質、サービスすべての面で価値の高いジュエリーブランドとして育て上げ、世界に笑顔の輪を広げていきたいです」
株式会社HASUNA(ハスナ)代表取締役社長・チーフデザイナー。1981年鹿児島県生まれ。ロンドン大学キングスカレッジにて開発地理学を学び、国連でインターンを経験。投資ファンド会社勤務を経て、2009年4月に会社設立。
撮影=大槻純一