地味にまとまる、差別化が難しい……スーツやジャケットスタイルなどのきちんと感を大切にした着こなしには、いくつかの共通の悩みがあります。けれど、せっかく毎日のように着る“戦闘服”ならば、仕事相手への敬意を払うと同時に、自分の気分を上げるものであってほしい。そんな気持ちに応えてくれる、救世主的アイテムとは——。
スーツを着用し、鏡でチェックする女性
※写真はイメージです(写真=iStock.com/byryo)

みんなが思っている!? 「スーツは地味で気分が下がる」

スーツを着るときの悩みはいくつかあります。

第一に、地味になってしまうこと。スーツにはひとつの形式があるので、ビジネスという場であれば大きく外すことはありません。けれど、いかんせん地味になってしまう。地味とシンプルであることは似ているようでまったく違います。シンプルは、無駄がなくて洗練されている様子を表しますが、地味であることはなんとなく覇気がなく、暗く見えてしまうのです。

2つめは老若男女皆同じになってしまうこと。必要以上に個性を出す必要はないかもしれませんが、それこそ新入社員から管理職まで、気を抜いていると区別なく見えてしまいます。ともすると就職活動をしている学生のように見えたりして……いくら仕事ができても、経験を重ねたキャリア女性としては、それでは少し頼りなく見えることも。

スーツを着るときのよくあるお悩み3つめは、毎日変わり映えがしないということ。着回しができるようにスーツを数種類、さらにボトムもパンツとスカートをそろえていたとしても、なんとなくいつも同じ。これは、仕事相手にとってはそこまで重要なことでないかもしれませんが、自分のモチベーションが上がりませんよね。ビジネスパーソンとして、自身のコンディションを保つことは大切な仕事のうちのひとつです。モチベーションひとつで、つまりは今日の着こなしひとつで、仕事の質が格段に違うことなんてよくあることです。

「朝着るものに悩まなくていい」「組み合わせを考えなくていい」など、スーツは確かに便利です。けれど、それが気分の上がらない装いだとしたらとても残念なこと。毎日機械的にそれを着続けて、仕事のアピールツールでもあるスーツをただの制服化してしまうのは、とてももったいないことなのです。