運用報告やメンテナンスも

投資比率などが決まったら、実際に運用がスタートします。

実際に投資するのは、ほとんどの場合、投資信託(投信)です。

投信とは、複数の投資家から集まった資金がまとめて運用され、得られた収益が分配金や値上がり益として還元される仕組みの投資商品です。たとえば国内株式に投資するとしたら、国内株式に投資する投信を購入する、ということになります。どんな投信が選ばれるかも、金融機関任せです。

ラップ口座の中でも、最低投資金額が千万円単位のものなどでは、投信のほかに、直接、株式を買ったり、ヘッジファンドといわれるものに投資したりと、投資対象の幅が広がります。

運用開始後は、4半期ごとなどのペースで運用状況を知らせるレポートが届いたり、金融機関によってはネットで随時、状況がチェックできたりします。

また時間が経つと、株式1:債券1の比率で投資していたのに株式が大きく値上がりしてバランスが崩れるなどの変化が生じるため、定期的に資産の入れ替えなども行われます。これは「リバランス」といわれるメンテナンス作業で、運用においては大事なプロセスなのですが、なかなか面倒。ラップ口座ではそれも含めてお任せです。