しばらく会わないのも一つの手

難しいのは、自分の子だけ合格して、知人の子が不合格になったような場合。特に塾友のママ同士ではこういうことが絶対に起こります。

たとえば2人でお茶を飲まなければいけないというようなシチュエーションになった場合。明るく盛り上げようなんて考えて、合格した側がべちゃくちゃしゃべらないほうがいいことは誰でも容易に想像が付くでしょう。「一緒に同じ学校に行けたら良かったのに、私も悔しい」なんて言おうものなら上から目線ととらえられかねません。

原則的には合格した側が聞き役に徹し、上記のようにひたすら共感しましょう。もしかしたら「おたくはいいわよね……」なんて、ちょっぴりねたみのこもった台詞を聞くことになるかもしれません。そんなときは、もちろん反論なんてせず、うつむき加減に相づちを打ち、返事に困る感じを非言語的に伝えましょう。

そもそもお互いに気持ちの整理が付いていないうちは、無理に会わないほうがいいでしょう。そのほうがその後もお互いにわだかまりなく関係を続けやすいものです。こういうときに絶妙な距離感を保つのも、できる大人のたしなみです。