銀行系カードローンは消費者金融と変わらない

「大手銀行のカードローンならもっと金利が安いのでは?」――確かに、大手銀行のカードローンには金利が年14.6%というところもあります。では、10万円を年14.6%で借りて毎月1万円ずつ返すとしたら? 返済回数は11回、総支払額は10万7280円、利息は計7280円。消費者金融と大きな違いはありません。

では、クレジットカードに付いているキャッシングなら? 大手カード会社のキャッシング利率は年18%のところが多く、消費者金融と同じ水準。借りるのに抵抗は少ないものの、うかつに借りると多額の利息を払うことになってしまいます。

借りるより持っているものを使うのが先

そもそも「お金がちょこっと足りないから、ちょこっと借りればいいや」と考えるのが間違いのもと。足りないときは、借りるのではなく、持っているものを使うのが大原則です。まずは使っていない銀行口座のお金や、引き出しにしまったままのお祝い金などをかき集めてみましょう。もし商品券やビール券などの金券があれば、金券ショップに持って行って現金化してください。

もう着ない服や使わないバッグ、アクセサリーなどをリサイクルショップに売るのもおすすめです。実は私、この夏に、ネットオークションのショップに段ボール箱2個分を送って4万円ほどゲットしました。部屋も片付いて一石二鳥!

定期預金があれば超低金利で自動融資

中には、定期預金を持っているのに「せっかく貯めたものに手をつけたくない」と考える人もいるようです。定期預金は解約すると普通預金の利子しかつきませんが、超低金利が続いている今は、解約しても大差なし。ただ、総合口座に入っている定期預金なら、解約しなくてもお金を借りることができます。

これは「自動融資(当座貸越)」というサービスで、定期預金を担保に、その金額の90%(最高200万円)まで借りられるというもの。金利はその定期預金の金利+0.5%なので、今なら年1%以下で借りられるはず。

もし自動融資で10万円借りる場合、金利年0.8%で3カ月(90日)後にまとめて返すとしたら? 支払う利息は197円で済む計算になります。

総合口座には普通預金がセットされているので、自動融資を受けるときはこの普通預金口座からお金を引き出すだけ。キャッシュカードを使うのももちろんOKです。普通預金の残高で足りない分が借り入れになり、引き出し後の残高はマイナスになります。返済するときは、この普通預金に入金すればそのまま返済に充てられます。