AIの登場でブルーカラーが再評価されている
一方で、AIに配管工事はできない。エアコンの取り付けも、水漏れの修理もできない。むしろAIはいま、データセンターや送電網の建設といったあらたな現場仕事を大量に生み出している。
先を行くアメリカでは、ブルーカラーの賃金がすでに上がりはじめた。町の普通の電気工の稼ぎが年収1000万円に迫り、AIの帝王であるNVIDIA(エヌビディア)のCEOまでもがブルーカラーの重要性を説いている。
「AIはアメリカに再び建設する機会を与えている。電気工、配管工、鉄鋼労働者、技術者、建設業者。いまこそあなたたちの時代だ」と語っているのだ。
今後、日本も同じ道をたどるだろう。いまの日本を見わたせば、建設、物流、飲食、介護、整備と、人手不足の現場だらけである。工業高校や商業高校、専門学校から現場に入り、お金をもらいながら仕事を覚える道がある。段取りを覚え、客と向き合い、トラブルをさばく。そうやって体に入った技術と経験知は、AIがいちばん苦手とする領域だ。Fラン大卒の肩書きより、はるかに強い。
それでも「とりあえず大学」の空気は相変わらず根強い。本当は早く現場に出たほうが伸びる若者まで、安心料のつもりでFラン大学に流れていく。損をするのは本人だけではない。若い働き手を取られる現場も、彼らを4年遅れで受け取る社会も損をする。
お金を払って時間を失うなんてバカげている。お金をもらいながら力をつけろ。AI時代に値が上がるのは、肩書きではなく自分の腕だ。
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