Fラン大学は時間もお金も損をする最悪の場所
「とりあえず大学くらいは出ておいたほうがいい」「高卒より大卒のほうが就職に有利」「選択肢が拡がる」そう考える親は多い。子ども本人もそうだろう。でも、その「とりあえず」の行き先がFラン大学ならやめておけ。「大卒」という安心を買ったつもりで、お金と時間を大損する。
FランのFは、ボーダーフリーのFである。もとは大手予備校が大学の入試難易度を区分するうえで使っていた記号だ。受ければまず落ちない。不合格者が少なすぎて合否のボーダーラインとなる偏差値が算出できない。そんな大学に付けられていた記号がネットに流れて底辺大学の代名詞になった。
なかには入学後の講義が中学の英語や算数のやり直しからはじまる大学もある。義務教育の補習を大学の学費でやっているわけだ。これで卒業証書には「学士」と書かれるのだから、高等教育の看板が泣く。
誰でもどこかの大学に入れる時代の「大卒」は、普通自動車免許と同じだ。みんなが持っている以上、それだけでは評価されない。まして偏差値のつかない大学名は、採用の入り口でむしろマイナスに働く。中身を見てもらうまえに履歴書で足切りされて終わりだ。
借金400万円を背負って手元に残るのは無価値な肩書きのみ
その肩書きの値段が、入学金まで含めた総額で私立文系なら400万円以上。多くの学生がこれを奨学金という名の借金でまかなう。Fラン大卒に高給の就職先は望みにくいから、社会人のスタートラインに立った時点で、薄い給料から毎月借金を返す暮らしがセットでついてくる。400万円と4年間を差し出して、手元に残るのはなんの箔にもならない肩書きと借金。まったく割に合わない。
そこにAIが追い打ちをかける。アメリカでは経理やカスタマーサービスなど、AIの影響が大きい職種で22〜25歳の雇用だけが13%減った。数百万人分の給与データからスタンフォード大学が割り出した数字だ。
議事録やデータ整理、定型のメール、簡単な資料づくり。つまりAIはこれまで新人に割り振られてきた、座学とマニュアルで習得できる仕事から喰っていく。Fラン大学の4年間で身につくのは、よりによってその消えていく椅子に座るための中途半端なスキルである。

