女にだって、野心も出世欲もある
私は、男性の専売特許のように思われている野心も出世欲も権力欲も、女性にだってちゃんとあると思っています。
そして、女性も、自分の頑張り次第で、野心も出世欲も権力欲も満たせる会社であり世の中になって欲しい。
しかし、出世や権力は、実力で勝ち取るべきものです。
地位や仕事を手に入れることとは、自分の能力との戦い、醜い足の引っ張り合いなど、壮絶なサバイバルゲームに参加することです。
男性は、何十年も、このゲームに悩まされ、疲れ果ててきました。
女性も、男並みに活躍したかったら、目標を達成することの快感やエラくなることで得られる自由を手に入れると同時に、男性が長らく味わってきたサバイバルの厳しさ、悲しさをも味わうべきです。
また、望みの地位や仕事を手に入れた後の、責任と孤独をも引き受けるべきだと思います。
それは、女性たちにとって不幸なことだとは思いません。
「組織で成長していく」ということの、当然のなりゆきだと思います。
1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、2005年、企画編集事務所「ブックシェルフ」を設立。20代、30代女性のライフスタイルに詳しく、また、同世代のサラリーマンの生活実感も取材テーマとする。著書に『婚活難民』(小学館101新書)、『なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術』(ソフトバンク新書)がある。東洋経済オンラインにて「ワーキングマザー・サバイバル」連載中。