強さを決めるのは「覚悟の度合い」
ある日、ドラえもんは、のび太にこうこぼしました。
「日曜も祭日も夜も昼も、気の休まる時がない」
のび太のトラブルに毎日のように振り回され、すっかり疲れ切っていたのです。それを聞いたのび太は反省し、こう提案します。
「あすの日曜は、まる一日ドラえもんの休日にしよう‼ ぼくのことなんかスッキリ忘れて、どこかへ遊びにいっておいでよ」
ドラえもんは、何かあればすぐ呼べるひみつ道具「よびつけブザー」をのび太に預け、安心してハイキングへ出かけました。
ところが、その日に限ってトラブルが次々と起こります。最大のピンチは、町の不良少年二人につかまってしまったこと。怖くて震えながらものび太は、「ぜったい使わないぞ‼」と言い、「よびつけブザー」を足で「グシャ」と踏みつぶします。そして覚悟を決めました。
「さあ~、やるならやれ‼」
その一部始終を塀の陰から見ていたジャイアンは、のび太の勇気に心を動かされ、不良少年たちを追い払ってくれました。こうしてのび太は、ドラえもんの休日を邪魔することなく、危機を乗り越えます。
ハイキングから戻ったドラえもんが、「大丈夫だった?」と尋ねると、のび太は何事もなかったように答えました。
「あったりまえさ! 平和な一日だったよ」
『てんとう虫コミックス ドラえもん 第35巻』小学館 第13話目「ドラえもんに休日を‼」
う~ん、かっこいいではありませんか! のび太だって、やるときはやるのです。不良少年たちをやっつけてくれたのはジャイアンであっても、それは、のび太が覚悟を決めたからのこと。
人間の本当の強さを決めるのは、体力や財力ではなく、覚悟の度合いではないかと思うのです。なんだったら、のび太の言葉「さあ~、やるならやれ‼」を紙に書いて、パスケースなどに忍ばせるのはいかがでしょうか? お守りのようなものになるかもしれませんよ。