厄介なのは男のプライド

男性の妊活はこのように「ロマンあふれる」ものなのです。女性がやってはいけないのは、「男性のロマンをぶっつぶす」ような発言をしてしまうことでしょう。

不妊治療で負担が大きいのはやはり女性の体です。しかし男性の「プライド」も同じぐらい負担を感じている。互いへのいたわりと感謝の気持ちを大切にしたいですね。

「男性不妊」を書いた石川智基先生はこう言っています。

「不妊に悩む妻にとって、一番厄介なのが男のプライドです」
「男性の変なプライドが邪魔することによる時間の浪費は、子どもを持つ可能性をどんどん狭めていくものでしかありません」

とにかく「不妊かもしれない」と思ったら、一刻も早く夫婦で病院へ。35歳をすぎていたら、最初から相談に行ってもいいかもしれません。時間がもったいないからです。

何もなければよし。もし何か原因があれば、治療する……。普通の病気と同じです。

男性の精子に問題があった場合、「プライドを慮って言えない」と悩む妻もいますが、その悩む間も時は止まってくれません。一刻も早く夫婦で協力することが大事です。