不妊治療のイメージが変わった

「男性の数がすごく多い……カップルできている人が多い」。

先日、「過去、現在、未来の不妊治療者を応援する」団体、NPO法人FINEのイベントに登壇させていただきましたが、そのときの第一印象です。

FINEさんにはずっと取材でお世話になっています。イベントは2008年から年1回開かれているそうですが、ずっと参加している人によると「前とは全然雰囲気が違う」というのです。

とくに今年のテーマは「ちゃんと知りたい男女の不妊」。カップルで来る人が多いのもわかります。そして一緒に登壇したのは、作家のヒキタクニオさん。

『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」』(光文社新書)はユーモラスに、そして生々しく、男性不妊の治療を書き綴ったノンフィクション。トーク中も自ら「ダメ金玉」と言って、何回も会場を笑わせていました。

こうして、不妊治療の「秘められたもの」「人には言えない」という雰囲気がどんどん変わっていく……。それは、治療経験や経緯を公にする、一般人はもちろん、芸能人やヒキタさんのような方のおかげなのです。