“相手の不安”を代弁すると緊張がほどける
北風と太陽の絵本を子どもと読んでいて、まさにコミュニケーションの本質を捉えているなぁと感動しました。
「自分の気持ちをぶつけるのではなく、相手の考えをきく」というスタンスが相手に安心感を与え、警戒心を解くカギになります。
そして、相手の気持ちを引き出したい時にもう一つ大切なのが「空気感」です。私たちも、緊張感のある空間だと本音を言い出しにくいですよね。「こんなこと、言っていいのかな」とモヤモヤしてしまいます。
気持ちは相手に伝播します。だから私は急いでいる時こそ、それが相手に伝わりすぎないように、話すスピードを落ち着け、ゆっくり丁寧に相手に向き合うことを意識しています。
そうすると不思議なもので、自分自身の気持ちも落ち着いてきます。相手がもし不安そうな表情をしていたら、「こんなこと言っていいのかなって悩んじゃいますよね」と不安を代弁することも、とても大切です。緊張がほどけ、相手と自然体で話ができるようになります。
「否定の質問」は避ける
○ 私も最近知ったのですが、こんな方法も出てきているみたいです
「きく=質問」のイメージがありますが、実は質問しなくても相手に気付いてもらうことはできます。質問には効果的な質問と、そうでない質問があります。
相手を否定する質問は、あなたの印象を下げ(嫌な人になる)、相手のやる気を奪い、対立を生むきっかけになります。
「古い」という言葉は、アイデア自体のことを言っているとは分かっていても、人によっては、まるで、自分自身が時代遅れで考えが凝り固まっていると言われたように感じてしまいます。言葉が本来の意味以上の力を持つことを象徴していますよね。
一番残念なのは、この発言が相手をジャッジしてしまっているように聞こえてしまう点。私は、ニュース原稿を書いたり、スタジオでコメントを言う際、自分が「ジャッジしない」ということを心掛けていました。
前者の言い方も、後者の言い方も、結果的に提示するアイデアは同じはずなのに、受け手の印象は全く違ったものになります。「あの人、言っていることは正しいかもしれないけど、なんか嫌な感じだよね」と。相手を判断するのではなく、相手に判断をゆだねる。こうした一つひとつの言葉の積み重ねで関係性が築かれていきます。