商談で避けるべき時計の種類

服装は整えるけれど、怠りがちなのが小物類です。

松原奈緒美『信頼される人がやっている ビジネス基本のふるまい事典』(かんき出版)
松原奈緒美『信頼される人がやっている ビジネス基本のふるまい事典』(かんき出版)

よく相手を見ている人は、小物類を評価基準のひとつにします。

腕時計もその一種です。カジュアルすぎる時計や華美な時計などは避けたほうがよいでしょう。仕事によりますが、例えばラバーストラップの時計などはカジュアルな印象を与えます。

最近身につけている方が多いスマートウォッチも、お客さまとの商談などがある場合は、マナー上おすすめしません。通信機能がついたスマートウォッチには携帯電話やスマートフォンと同じ特徴があるからです。

実は、携帯電話やスマートフォンは、その場にあるだけで集中力が削がれる(アメリカのテキサス大学エイドリアン・ウォード博士)というデータがあるのです。

また、身につける時計のイメージが年齢や職業に合っていることも大切です。

・若手社員:立場をわきまえた謙虚なイメージで、高価すぎずベーシックな時計
・中堅社員:おしゃれに走らず、上質さを意識
・役職者:年齢・立場に合わせたステータス感をプラス

こういった細部まで意識して気を遣える方は、周囲にも「優秀だ」「頼りになる」という印象を与えることができるでしょう。

腕時計の例
出典=『ビジネス基本のふるまい事典』

意外と目につく名刺入れの選び方

名刺交換は出会って最初に行うため、持っている名刺入れも目につきやすいです。避けたい種類やデザインは次のようなものです。

・プラスチック製のもの
・アルミ製のもの
・表面に装飾が多いもの

プラスチック製やアルミ製のものは、簡易的な印象を与えます。また、その多くは自分の名刺と相手の名刺を分けて収納することができず、自分の名刺と相手の名刺を混同してしまうリスクもあります。そのような名刺入れを使っていると、相手には「あまり名刺交換の機会がない=ビジネススキルが低い」という印象を与えます。

なお、自分のオフィスで名刺交換する際に、プラスチックの名刺保管ケースからそのまま出すのは言語道断です。

名刺入れはお盆代わりに相手の名刺を載せるものでもありますので、表面に装飾のあるものも避けましょう。色は、一般的には黒、紺、茶色、グレーなどがベーシックですが、職業に合わせて選んでいただければ結構です。ただし、派手過ぎず、若干控えめの色がおすすめです。

名刺入れの例
出典=『ビジネス基本のふるまい事典』
松原 奈緒美(まつばら・なおみ)
コミュニケーション・マナー講師、EXSIA社長

マナー・コミュニケーション領域の専門家。同領域で企業などをサポートする「株式会社EXSIA(エクシア)」代表取締役。NPO法人 日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師として、「マナー講師養成講座」「プロフェッショナルマナー講師養成講座」など、後進講師の育成や講師認定試験官も担当。著書に『信頼される人がやっている ビジネス基本のふるまい事典』(かんき出版)がある。