国東半島全体の魅力を積極的に発信
佐々木市長が強調するのは、「人を呼び込む魅力づくり」だ。
「観光も、魅力のないところへ出かける人はいません。だから、中途半端はダメ。『日本の夕陽百選』の真玉海岸には約4億円をかけて、展望デッキと食堂を作りました。展望デッキがあれば、夕陽と干潟の美しい縞模様が上から見えるんです。リゾートキャンプ場である『花とアートの岬 長崎鼻』には5億円かけて道路、バーベキューテラス、キャンピングトレーラーを作りました。『馬ノ瀬』のトンボロ現象をご存じですか? 干潮時に海に砂道が現れる現象です。これが見られる高台にはログハウスを10棟作って、今年の夏にオープンします。6億円をかけています。人を呼び込むためには徹底して、元からある環境資源を活かすしかない。そのための最良の舞台を作ります」
あれもやりたい、これもやりたい
2021年の観光客数を見れば、「真玉海岸」が約2万人、観光地として名高い「豊後高田昭和の町」が約17万8000人だったのが、2024年にはそれぞれ約10万8000人、約25万5000人に上った。確実に、費用対効果を上げているわけだ。
今後は、国東半島全体の文化遺産の魅力を発信することに力を入れる。
「『六郷満山』です。これは、神仏習合のもとで発展した約100カ所にのぼる寺院群の総称です。この魅力を発信して、国東半島全体の観光資源をお客さんに共有していただき、喜んで帰ってもらったらいい。お客さんがどんどん来てくれれば、定着する人口もあって、経済が活性化する。この土地には、岩壁に直接彫られた磨崖仏も多くあり、日本の三叡山の一つ、西叡山もある。だから、観光資源は豊富なんです。あれもやりたい、これもやりたい。夢は尽きません」