「この男、小さい」と思う瞬間

たとえば、「この間、学生インターンのチューターをやったらさぁ。ワセジョ(早稲田の女子大生)と慶應女子が“早慶戦”を始めちゃってね~。チーム発表の時、ワセジョは慶應女子を売るし、慶應女子はワセジョの仕切りの悪さをチクってくるしで、さあ大変。喧嘩両成敗で、どっちの学生も最低評価だったんだけど、ワセジョは納得いかないみたいで、『あの時、どうすればチーム優勝できたのか』なんてレポートをメールで送りつけて来ちゃってさぁ。トコトン勝気だよね、アハハッ」なんてネタを持っている。

こんな話を聞いたら、つい笑っちゃいますよね(そうでもない?)。

そこで、男性が「おもしれ~な~」なんつって爆笑してくれたら、女も男と同じで、「この人、なんていい奴なんだ」って思いますよ。

ところが、そこに「俺の面白い話にかぶせてきやがって。お株を奪われた~」なんて苦々しい顔で見つめてくる男がいたら……。「この男、ちっさ」て思っちゃいますよ。

女の話が面白くなかったのは、過去の話。男性同様の仕事をあてがって貰えずに、ちんまりと男性社員のサポートばかりさせられていたため、どうしてもネタが、部長の頭は絶対ヅラだの、あそこのランチがおいしいだの身辺雑記的なことに留まっていたんです。