「この男、頼りない」と思う瞬間

ところが今の女は、外に出て受注を一杯もらって、取引先とタフな交渉もガンガンする。中には、ムカつく相手もいれば、面白い相手もいるし、誇れる仕事もあれば、笑える失敗もある。

そんな毎日では、嫌でもネタが増えて、面白人間の一丁上がり。

だから、男と女は、もっと面白ネタお披露目大会をガンガンして、お互いにケラケラ笑って楽しめばいいと思うんですよね。

そうすれば、「今度はもっと面白いネタ、拾ってくるぞ」と、仕事のモチベーションアップにもなると思うんです。

って、やっぱり、ダメですかね?

それともう1つ。女が「この男、頼りないな」と引いてしまうのは、同じく飲み会で愚痴ばっかり言う男ですね。

時折、「なんで部長はあの仕事を俺にやらせてくれないんだ」とか「評価してくれないんだ」とか「辞めてやるー」なんてムキになっている男をみかけますが、聞いているこっちが疲れてしまいます。

みんな、仕事に悩みがあるのは当然だし、会社や上司に言いたいことの1つや2つはある。でも、場がしらけるから我慢しているだけ。

女は心の中では、「そんなに、嫌なら辞めれば~?」ってベロ出しているはずです。

飲み会では、お互い「あ~、楽しかった」とスッキリ出来る、面白話に終始したいものです。

佐藤留美
1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、2005年、企画編集事務所「ブックシェルフ」を設立。20代、30代女性のライフスタイルに詳しく、また、同世代のサラリーマンの生活実感も取材テーマとする。著書に『婚活難民』(小学館101新書)、『なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術』(ソフトバンク新書)がある。東洋経済オンラインにて「ワーキングマザー・サバイバル」連載中。