上司自身も悩み「発達障害」を疑う
このように、高山さんが筆者に相談に来た背景には、「彼女が部下とうまく人間関係がつくれず、それが仕事にも影響していた」という状況がありました。彼女は、管理職になってから感じるようになった「生きづらさ」の原因を自分なりにいろいろと調べていくうちに、「自分は発達障害ではないか」と疑いを持ちました。それで、相談に来る前に、すでに精神科を受診していました。
発達障害は、「自閉症スペクトラム障害:ASD(Autism Spectrum Disorder)」(以降ASD)や「注意欠如/多動性障害:ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)」(以降ADHD)などの障害の総称です。近年、「発達障害」という言葉が一般的に浸透してきたことで、高山さんのように社会に出てから初めて「自分が発達障害ではないか」と疑い、精神科を受診する人が増えています。
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