仕事につながる「気づき」「気になる」メモ
仕事で結果につながるメモをつけたいのなら、「気づき」「気になる」メモがお勧めです。
まず、「気づき」メモについてですが、たとえば、田中課長がデータに裏づけられた企画書を好むことに気づいたら、「田中課長はデータ重視の企画書」と手帳にメモしておくのです。そして、企画書を作成するとき、効果的にデータを盛り込んだ企画書にすれば、採用される確率が高まるものです。
「気づき」メモは、根回しを行うときにも効果的です。
たとえば、新規の取引先に挨拶に行って、キーマンは山本次長ではなく小林課長であることに気づいたら、「キーマンは小林課長」とメモしておくのです。そうすれば根回ししなければならないとき、まずは小林課長から行うようになり、成功する確率が高まります。
いずれの例もメモしておかなくても覚えていそうなものですが、簡潔な1行メモなのでうっかり防止策として、念のためにつけておいたほうがいいでしょう。
このほか、電車の中吊り広告やテレビ、インターネット、雑誌などを見ていて「気になる」ことがあれば、とりあえずメモしておくのも有効です。自分が「気になる」ことだからこそ、アイデアにつながりやすいといえます。
たとえば、雑誌を読んでいて、「2030年にはがん患者が1.5倍になる」という記事が気になったら、40代以上を対象にした健康に関する企画書のヒントになるかもしれません。ネットサーフィンしていて「2015年の春・夏の流行色はブルー、イエロー、ネイビー、モスグリーン」という記事が気になったら、来年の夏に発売予定の自社商品の色として提案すれば、説得力が増すものです。
このように「気づき」や「気になる」ことを簡潔に手帳にメモしていくことで、仕事につながりやすいメモがつけられるようになってきます。