「古典」はどれだけ時間が経っても古くならない
現在は本を読む人が減り、なかでも古典は「難しそう」「昔の言葉で書かれていて読みにくい」といった理由で敬遠されがちです。SNSを通じて世界中のあらゆるニュースやトレンドがリアルタイムで流れ込んでくる今、新しい情報にこそ価値があると考える人たちにとって、「古典なんてオワコン」なのかもしれません。
しかし現在世の中に流れている情報で、10年後や20年後に残っているものがどれだけあるでしょうか。ネット空間で飛び交う情報はすぐに古くなり、価値を失います。
それに対し、すでに長い時を経て現代まで残った古典は、どれだけ時間が経っても古くなりません。
1000年前に書かれた『源氏物語』も、400年前にシェイクスピアが生み出した『ハムレット』や『マクベス』も、250年前にゲーテが書き上げた『ファウスト』や『若きウェルテルの悩み』も、本として今なお読み継がれ、かつ繰り返し映像化や舞台化もされて、現代人の共感を呼んでいます。さらには古典をオマージュした小説や映画も多く、基になる作品を知っていると、新しい作品もより深く楽しめます。
そう考えると、古典はオワコンどころか、「いちばん終わらないコンテンツ」と言えるのではないでしょうか。
現代人はコスパを重視する傾向がありますが、一度読めばいつまでも価値を失わない古典を読むという行為ほど、費用対効果の高いものはありません。
最近は古典に口語訳をつけた本が多く、今の時代に合った新訳に力を入れる出版社も増えて、昔の作品も大変読みやすくなっています。
ぜひ皆さんも読書を通じて先人の精神を心身に刻み、変化の波に飲み込まれない安定したメンタルと、豊かな心の森を育んで頂きたいと思います。

