ポリ袋で「もみもみ」は格好の脳トレ

「もみもみ」とは、材料と調味料をポリ袋に入れてもみもみするだけの調理テク。

最初は大きく振るようにしてもみもみ。次は空気を抜いてしっかりもみもみ。素材によってやさしく、強く。手で感じながらの作業はシニアにとっては格好の脳トレです。

子供たちなら、粘土遊びさながらのワクワクが体験できそう。食材の感触を手で確かめながら作業したらおかずができた、となれば喜びはひとしおです。ぜひ、親子でもみもみに挑戦してみてください。

もみもみでつくる野菜の副菜
写真=原ヒデトシ
もみもみでつくる野菜の副菜は、野菜不足解消だけでなく、献立づくりに重宝します。いくつかまとめてつくってストックしておくと便利です。また、もみもみはハンバーグや肉団子のたねづくりにもおすすめ。ボウルを使わずにできるから、ベタベタの脂汚れを洗う手間が省けます。

もみもみに必要なものは、破れにくいポリ袋や、ジッパーつきの保存袋。私は「アイラップ」(岩谷マテリアル株式会社)を愛用しています。

にら玉チャーハン
材料(2人分)
●ごはん……300g
●卵……2個
●にら……1/3束(35g)
ナンプラー……大さじ1
塩・砂糖・こしょう……各少量
油……大さじ1

1
にらは細かく切る。ポリ袋に卵、調味料を入れ、もみもみしほぐして混ぜてからごはんを加え、さらにもみもみする。

ポリ袋に卵、調味料を入れ、もみもみしほぐして混ぜてからごはんを加え、さらにもみもみする

2
油を中火で熱してポリ袋の底を切って中身を入れ、パラパラになるまで混ぜながらいためる。

油を中火で熱してポリ袋の底を切って中身を入れ、パラパラになるまで混ぜながらいためる

3
にらを加えて混ぜながらさっといためる。

にらを加えて混ぜながらさっといためる
にら玉チャーハン
「もみもみテク」はチャーハンづくりにも活躍します。ご飯に卵をなじませてから炒めると、苦労なくパラパラに。味の決め手はナムプラー。魚由来の旨みでコクたっぷり、味わい深くなります。[出所=『生涯現役! 引き算レシピ』(女子栄養大学出版部)]
荻野 恭子(おぎの・きょうこ)
料理研究家、栄養士、サロン・ド・キュイジーヌ主宰

ユーラシアをはじめ、65カ国以上の国を訪れ、家庭や店で土地の料理を学ぶ。日本でつくれるレシピに置き換えて多くの雑誌や本で紹介している。『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)、『ビーツ、私のふだん料理』(株式会社扶桑社刊)、『ポリ袋で簡単!もみもみ発酵レシピ』(株式会社池田書店刊)など、著書も多数。