内向型人間の会話術1 名刺をフックに会話を始める

内向型人間の最強のお助けアイテムは名刺です。相手が興味を持って質問をしたくなるような名刺を持つことがまず大事です。そして、こちらも相手の名刺をよく見て、会話の端緒とします。

よく名刺をもらってすぐにしまってしまう人がいますが、それはもったいないです。名刺に書かれていることだけでも、かなりの情報が得られます。名刺を読み解くだけで、「東日本橋駅に会社があるのですね。近くに、おいしい中華料理店がありますよ」「PR戦略室って、どういうことをやっていらっしゃる部署なんですか」など、スムーズに会話を始めることができます。

握手を交わすビジネスマン
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内向型人間の会話術2 相手に興味を示し、相手の話を聞く

どんな人であっても自分に興味を持ってもらえるとうれしいものです。相手に対して自分が関心を持っていることを伝えることで、距離感を縮めることができるのです。そのためにも積極的に相手に質問をして、話をしてもらうことです。

会話術の本などでは相手に8~9割方、話してもらって自分の話は1~2割にとどめるとありますが、まさに私もそれを実行します。質問といっても難しいことを聞く必要はなく、「出身地」「居住地」「趣味」「仕事内容」「専門分野」「過去の勤務地」などでいいのです。もちろんあまりプライベートなことや、相手が触れてほしくなさそうなことには深入りをしません。

たとえば、相手が「映画が趣味です」ということなら、「最近はどんな映画を見ましたか?」「いつから映画にハマったのですか?」などと深掘りをしていくと、リアルにその人の人柄などがどんどんわかってきます。

誰でも承認欲求というものがあります。自分の話が十分にできると、承認欲求が満たされ、こちらに好意を持ってもらうこともできます。