アプリ婚活は手軽に始められる一方で、登録しても「いい相手がいない」「遊び目的の人としか出会えない」という悩みを訴える人が多いそうだ。アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんは「それが自分のプロフィールのせいだということに気づいている人は意外と少ない。気軽に投稿しているプロフィールには、結婚への覚悟や自分でも意識していないコンプレックスが表れているもの。アプローチしづらいプロフィールには共通のNGフレーズがある」という――。
スマートフォンを触っている人
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そのプロフィールじゃ、出会えない

婚活沼とは、結婚すると決断しないままずるずると婚活し続け、異性との間に起こる現実に一喜一憂する状況を指す。

婚活沼にハマってしまう理由は人によってさまざまだが、結婚相談所やマッチングアプリに登録するなど、前向きに行動しているのに「いい相手と出会えない」と悩む人は多い。しかし、それが自分が登録しているプロフィールのせいだということに気づいている人は意外と少ない。気軽に投稿しているプロフィールには、結婚への覚悟や自分でも意識していないコンプレックスが表れているもの。今回は、プロフィール修正を通して、自分に向き合った女性の例を紹介する。

「ロクな人がいないんです」は本当か

相談に訪れたH絵さんは、38歳の地方公務員。このまま一生ひとりで生きていくというイメージがわかなくて、3カ月ほど前に婚活を始めたという。H絵さんが出会いの場に選んだのは、マッチングアプリ。職場の後輩に勧められて婚活専門のアプリに登録した。

数人の男性とメッセージのやりとりをしてみたものの、「ロクな人がいないんです」と顔を曇らせていた。1人目の男性とは、会う約束をしたのにドタキャンされてしまったという。2人目は、こちらから質問すればかろうじて返事が返ってくるが、相手から質問や連絡が来ることはなく、そのうち自然消滅してしまった。

メッセージを待っている人
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「やっぱり、アプリには本気で結婚したい人はいないんですよね。アプリより結婚相談所のほうがいいんでしょうか」と話すH絵さん。試しに、アプリに登録しているプロフィールを見せてもらった。

H絵さんのプロフィールには写真も添えてあり、一見、特に問題ないように見える。しかし、プロの目から見れば、婚活プロフィールとしてはNGだ。「婚活アプリに登録している人の中にも、本気で結婚を考えている人はいますよ。でも、このプロフィールでは、真剣に結婚したいと思っている人はH絵さんにアプローチしづらいですね」とお伝えした。