絵にかいたようなバブル女子大生が50代になった令和日本。かつてのバブル娘たちはどのように「失われた30年」を送っていたのか。「恋愛の神様」の異名を持つ漫画家・柴門ふみさんの取材ルポをお届けしよう――。

ワンレン・ボディコンの行く末

「バブル期」真っただ中の1980年代後半、その象徴と思われたのがワンレン・ボディコンの女子大生たちでした。彼女達ははたして、その後どのような人生を送ったのでしょう?

「バブル期」を知るオトナなら、彼女らの行く末がかなり気になるのではないでしょうか。

①目が覚めて地道な人生を歩み、過去のバブル生活を恥じている。
②いまだバブルを引きずっていて、パーティーを求め街をさまよう。
③悪い男に騙されて、闇落ち。

泡のような好景気に踊らされ、若いというだけで男からチヤホヤされ、世の中ナメ切ってる風に見えた小娘たち……。過去を反省しているか? はたまた過去のバチが当たって不幸になっているのか……?

平成バブ子さん(仮名・54歳)は、まさに絵にかいたようなバブル女子大生でした。

しかし、彼女のその後の人生を誰が予測できたでしょう?

結論から述べると、彼女の後悔は一点のみ、「ルックスで男を選んだこと」。

セレブ婚が破綻し婚活パーティーへ

バブル崩壊、リーマンショック、コロナ禍、がん闘病を乗り越え、令和の幸福を手に入れたバブ子さんは、華やかな女子大生活を満喫後、資産家息子とセレブ婚しました。

ところが婚家の破産をきっかけに、夫がモラハラ・ストーカーに豹変し、警官まで出動する騒ぎに。

夫が拘留されている間に荷物をまとめて家出し、離婚。それを機に専業主婦だった彼女は一念発起し、事業で大成功をおさめます。

その後、婚活パーティーでDIYが趣味の地道なサラリーマンと出会い、同棲。バブル期には見向きもしなったタイプの男性でしたが、10年同居を続け、事実婚の現在にいたる。

バブル期の女性とその後
イラスト=柴門ふみ

バブル期には毎日がパーティーの恋愛女王だった彼女が、40代半ばでどちらかと言えば地味で、洗練からは程遠い町の婚活パーティーに参加し、新たなパートナーを見つけた、その人生の変遷とは――。