時間を確保し有効に使う

私はその昔、ヘビースモーカーだったので想像がつくのですが、この50歳くらいの男性は、きっとタバコが吸いたいのです。

そのことは構わないのですが、こうして人を巻き沿いにして、人の時間までムダにする。こういう人は結構多いのです。

相談者の方は、私がこのシーンについてどんなコメントをしたいか、見当がつくのではないでしょうか。

「女性たちも、はっきり断るべきだ」とか「謝りながら帰ってしまうのがコツだ」とか、そういうことではありません。

この4人ともが、時間を大事にしていれば、こんな昼休みの過ごし方はしていないでしょう。少なくとも、今後は見直したいと考えるはずです。

「時間を確保して、有効に使うこと」は、これからもずっと付き合っていくテーマです。質問者の方にも、ぜひ洗練された時間の使い方を見出していただきたいと思います。

松崎 久純(まつざき・ひさずみ)
サイドマン経営・代表

もともとグローバル人材育成を専門とする経営コンサルタントだが、近年は会社組織などに存在する「ハラスメントの行為者」のカウンセラーとしての業務が増加中。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では、非常勤講師としてコミュニケーションに関連した科目を受け持っている。著書に『好きになられる能力 ライカビリティ』(光文社)『英語で学ぶトヨタ生産方式』(研究社)『英語で仕事をしたい人の必修14講』(慶應義塾大学出版会)など多数。