ポジティブに考えると不安は悪化
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の3人の心理学者がこんな心理実験をしました。
被験者はクモ恐怖症の人たちです。研究チームは被験者を3つのチームに分けました。そして、それぞれのチームの前にクモを置いて、こんな対応をしています。
①クモが無害であることを説明する(楽観的思考)
②クモへの関心をそらす質問をする(経験の回避)
③今感じている気持ちを言語化するように指導(感情のラベリング)
③のチームの「感情のラベリング」とは感じている感情を言語化してあげる、ということ。つまり、積極的に「クモが怖いって感じていいよ」と言語化を促してあげたのです。
さて、結果はどうなったと思いますか?
①「楽観的思考」で無理やりポジティブに考えようとしたチームと、②「経験の回避」で、クモを見て見ぬふりしたチームは不安が悪化。
③「感情のラベリング」で、ネガティブを迎えにいったチームだけが不安が減少したのです。
「感情を抑制することが、よりよい決断につながるというのは間違いだ」とは、リスボン大学の神経学者・ダマシオの言葉。
ネガティブは感じることで、小さくしてあげられるのです。
専門学校卒業後、出版社・広告代理店・講師と、さまざまな職を転々とする中で、あるとき、自らが生きづらさを抱えたアダルトチルドレンであると認識する。その後、ACを克服する中で、第0感情の存在に気づき、「悩みを解消するにはコレしかない!」と心理学を本格的に学び、カウンセラーに転身。Instagram「アダルトチルドレン克服の教科書」のフォロワー数は8.4万人、AC系アカウントで日本一となる。自ら開発した、第0感情を発掘して叶えるカウンセリングは、「カウンセリングを受けて以来、自分の環境がどんどん好転している」「霧が晴れたようスッキリした」「自分が一番ほしい言葉をもらった」など、反響の声続出。AC当事者だけでなく、仕事やプライベートで悩んでいる人たちからも、「救われた」と、その手法に驚きと共感の輪が広がっている。