無駄遣いしてしまう心理にどう対抗すればいいか
2つ目のデメリットは、満期金に気が大きくなってしまい、ついつい、ムダ遣いをしてしまうことです。毎月1万円コースであれば満期金は13万円と、そこそこまとまったお金が手に入るわけですから。
もっとも、そこはしっかりと気を引き締めて、ムダ遣いをしないようにすればいいわけですが、それができれば苦労はしませんよね。私も、満期金が入れば、ついついデパ地下に足が向いてしまいます。
ですので、デパート積立が紹介される際には、「満期金が入っても、ムダ遣いには気を付けましょう」「それが本当に必要な買物か、もう一度考えましょう」といったアドバイスを、よく見かけるわけです。
そんなアドバイスを受けて、「満期金だからと言って、ムダ遣いをしないように」と、自身を諫めることになるわけですが、しかしそれでは、せっかくの満期金が、ストレスの原因となってしまいかねませんよね。
ムダ遣いがムダ遣いでなくなる方法とは
まとまったお金が手に入れば、気が大きくなってしまうことは、自然な心理です。そこで、そんなムダ遣いの衝動を抑え込むのではなく、それを、抗いがたい「人間心理のメカニズム」であると認め、ムダ遣いを肯定的に捉えてはいかがでしょうか?
誤解を恐れずに言えば、デパート積立は「ムダ遣い」のため、と割り切るのです。具体的には、デパート積立の満期金は、普段なら買わない(買えない)ようなものを買うためのお金として、最初から色分けしておくことです。
そうすれば、心置きなく好きに使えるわけですから、とくに、普段から節約のストレスを抱えている人にとっては、絶好のガス抜きともなるでしょう。実際、私も、そのように割り切ってから、気持ちがかなり楽になりました。
また、普段なら買わない(買えない)ようなものを買うことによって、物理的にも精神的にも、日々の生活のクオリティが上がるかもしれません。そうなれば、それはムダ遣いではなく、素晴らしい買物です。